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音収録のオキテ
談話:助監督×工房の主人
(注:二人は高校時代の同級生である)

その壱:音声さんの仕事
その弐:機材について
その参:現場にて
その四:音収録の注意点
その五:室内でセリフを録る
その六:屋外でセリフを録る
その七特殊な状況で録る1

その八特殊な状況で録る2

その九特殊な音の作り方

工房の主人(以下、主人)「そんな感じで、うちのクリエイティブ講座に音の収録がらみの講座を加えたいわけよ。」
助監督(以下、助監)「俺、脳みそが筋肉だから文章なんて書けんぞ。」
主人「だからこうやって録音してんじゃねえか。文章は俺が書くから黙ってつき合いなさい。」
助監「…何話せばいいんだよ。」
主人「カルフでお前、音声さん3回やったろ。その経験からまあ、映画における音の収録についてあれこれ話して欲しいんだよ。」
助監「俺あんま分からんぞ。」
主人「心配すんな、俺が引き出す。」
助監「うーん…」
主人「いいから始めるぞ!」
助監「昔っからそうやって強引だよなあ、お前。」
主人「知らんもんねー。昔のことなんて忘れたもんねー。」
助監「あーそー。全部ばらしちゃってもいいのね。」
主人「あーどうぞどうぞ。お前がばらせば俺もばらす。」
助監「何ばらすんだよ。俺何も怖がることないもんね。」
主人「お前こそ何ばらすつもりなんだよ。俺だって痛くもかゆくもねーよ。」
助監「じゃあ言わしてもらおう。高校1年の時、男4人でアニメ雑誌にテープを送ったらしいな。」
主人「…な、なんのことだよ。」
助監「アニメのワンシーンをそれぞれの役に成りきって声優みたいにしゃべって録音したやつを送る。お前はヒロインの声担当だったらしいなあ。アニメのタイトルは『嗚呼!女神…」
バシッ!!(主人、両手で机をたたく)
主人「お、お前、なんでそんなこと知ってんだよ…!」
助監「へっへっへ。聞いたんだよ。」
主人「あ、あれ、あれははめられたんだよっ!」
助監「ふーん。」
主人「ジャ、ジャンケンで負けたんだ。俺の意志じゃあないっ!」
助監「ふーん。」
主人「お、お、お前だって大学でアメフトやってた時、隣の高校生に告白されたろ。男子高校の…」
バシッ!!(助監パンチ)
助監「…」
主人「…」
助監「すいませんでした。」
主人「すいませんでした。」
助監「…」
主人「…さ、そろそろ始めましょうか…」
助監「…いいですよ。よろしくお願いします。」

主人「俺らの過去って、男くさすぎるね…(しんみり)」
助監「男子校だったからね…(しんみり)」


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