【2】一眼ムービー:概要

ずっと、
「スチール写真には勝てない!」
という印象を持ってきました。

 

撮影現場で、スチール担当にメイキング写真を撮ってもらうと、

実際のDVカメラのシーンの映像よりも、一眼レフの写真の方がかっこいいのです。

※スチール担当の腕が良かった、というのもあります。

ところが時代は変わり、なんと一眼レフで映画が取れるようになりました。
あの一眼レフの質感で、映画が撮れるわけです!

個人的にも昨年あたりから、あっちこっちの撮影現場でデジタル一眼が使われているのを見てきました。

 

そして今年の夏、ついにカルフでもデジタル一眼ムービーに挑戦しました。
僕はあまり新しモノ好きではないんですが、デジタル一眼ムービーの映像に惚れてしまったんです。

そこで今回から数回に渡り、実際にデジタル一眼ムービーを使った感想も踏まえ、
ポイントというか、注意点をまとめていきたいと思います。

 

ちなみに。
ガチガチの技術論には立ち入るつもりはなく、
どのメーカーどの機種がどんな画質で・・・といった話は、専門紙に譲ります。

さらに僕は実は、
必ずしもデジタル一眼ムービーを薦めるつもりもないんです。

 

最初に、いきなり総括です。

やはり映画専門機材ではないため、ビデオカメラよりも手間がかかる、という気がしました。

つまり、手間がかかる分、機材に振り回されます。
肝心の演出や、人の調整が手薄になります。
役者中心ではなく、カメラ中心の撮影現場になる、ということです。

さらに、映画専用ではないため、
実際に撮影するには、ほとんどの機材やアクセサリをデジタル一眼用に新調する必要が出てきます。
つまり、お金がかかります。

ビデオカメラはなんといっても映像専用ですから、最低限必要なもの、機能は1台で揃ってるわけです。
これまであまり考えていませんでしたが、このメリットは計りしれません。

まとめると、デジタル一眼ムービーは、メリットとデメリットが共存しています

うまく使いこなせばその有り余るメリットを享受でき、
失敗するとそもそも撮影すらままならない、という
ビデオカメラに比べてギャンブル性が高い撮影現場になる気がします。

・・・ここで終えると、とても消化不良になるでしょうから、
次回から、以上の理由を一つ一つまとめていきます。

お楽しみに!

“映画工房カルフのように”特製カチンコ

 


2日間映画制作体験ワークショップ

東京開催(毎年3月/9月頃) 大阪開催(毎年5月/11月頃)