参考としてカルフのやり方をまとめてみます。
▼まず監督が…
1)脚本からロケ地をピックアップ(ロケ地ごとにシーンナンバーをふっておく)
2)同じロケ地別に固まりをつくる
3)撮影が難しいもの、時間がかかるものを優先して、ロケ地別に並び替える
4)カレンダーと見比べながら、撮影日をあてはめていく
※シーンナンバーは、一度決めたら絶対変えないこと!
そうしないと、スケジュール表などと整合性がとれなくなります。
また「明日はシーン4の撮影です」などと連絡を回した際に
勘違いする人が現れます。
ちなみに、「シーン4の、主人公が彼女と出会うシーンの撮影です」などと
内容も伝えると、連絡ミスがなくなります。
○仮にシーン4がカットになった場合、シーン1、2、3、5…と続けます。
シーン4以降を一つ前にずらしたりはしてはいけません。
○逆にシーン2の次にワンシーン追加になった場合は、
シーン1、2、2-1、3…などと続けます。
それまでのシーンナンバーは変えません。
▼一方助監督は…
1)役者、メインスタッフすべてに、詳しい予定を聞き回る
2)集まった情報を元に、スケジュール表にまとめていく
▼ここで、監督と助監督の資料を比べ合わせる
1)撮影ロケ地別日程と、人の集まり具合別日程を見比べる
2)絶対に変えられない部分をピックアップ。照らし合わせて大枠を決める。
いつでも、どこでもいいようなカットは、すべて後回し
3)集まれる人間に合った撮影順、構成変更をしていく必要があります。
撮影しやすいように。
いくつかのシーンは、移動の関係などでカットしたり、他の場所で代用したり
することもあります。
【TIPS】
★同じ場所はなるべくその日か、2、3連休などで撮り切る!
間を置くと、景色が変わってしまう。
★絶対に変えられないものから組んでいく。
何かの運動会を利用するとか、ここの場所はこの日しか使えない、とか、
主役がこの日しか来れない、とか。
★大変なものから済ませていく。大掛かりだったり、人が多かったり。
以上、このやり方で撮影を進めた場合、どうなるか。
つまり、大事なシーン、大掛かりなシーンから済ませていったら…
…最後は、非常に少人数の『地味なシーン』でクランクアップになります。
打ち上げが、地味ーになります(苦笑)。