『スケジュールが合わない!』
 スケジュールの決め方

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これもまあ決まったやり方、というのはないんですが、
参考としてカルフのやり方をまとめてみます。

まず監督が…

1)脚本からロケ地をピックアップ(ロケ地ごとにシーンナンバーをふっておく)

2)同じロケ地別に固まりをつくる

3)撮影が難しいもの、時間がかかるものを優先して、ロケ地別に並び替える

4)カレンダーと見比べながら、撮影日をあてはめていく

※シーンナンバーは、一度決めたら絶対変えないこと!
 そうしないと、スケジュール表などと整合性がとれなくなります。
 また「明日はシーン4の撮影です」などと連絡を回した際に
 勘違いする人が現れます。  
 ちなみに、「シーン4の、主人公が彼女と出会うシーンの撮影です」などと
 内容も伝えると、連絡ミスがなくなります。

 ○仮にシーン4がカットになった場合、シーン1、2、3、5…と続けます。
  シーン4以降を一つ前にずらしたりはしてはいけません。
 ○逆にシーン2の次にワンシーン追加になった場合は、
  シーン1、2、2-1、3…などと続けます。
  それまでのシーンナンバーは変えません。

一方助監督は…

1)役者、メインスタッフすべてに、詳しい予定を聞き回る

2)集まった情報を元に、スケジュール表にまとめていく

ここで、監督と助監督の資料を比べ合わせる

1)撮影ロケ地別日程と、人の集まり具合別日程を見比べる

2)絶対に変えられない部分をピックアップ。照らし合わせて大枠を決める。
  いつでも、どこでもいいようなカットは、すべて後回し

3)集まれる人間に合った撮影順、構成変更をしていく必要があります。
  撮影しやすいように。
  いくつかのシーンは、移動の関係などでカットしたり、他の場所で代用したり
  することもあります。


【TIPS】

同じ場所はなるべくその日か、2、3連休などで撮り切る!
 間を置くと、景色が変わってしまう。

絶対に変えられないものから組んでいく。  
 何かの運動会を利用するとか、ここの場所はこの日しか使えない、とか、
 主役がこの日しか来れない、とか。

大変なものから済ませていく。大掛かりだったり、人が多かったり。

以上、このやり方で撮影を進めた場合、どうなるか。
つまり、大事なシーン、大掛かりなシーンから済ませていったら…

…最後は、非常に少人数の『地味なシーン』でクランクアップになります。
打ち上げが、地味ーになります(苦笑)。