おおまかな撮影順は、監督及びプロデューサが決めるんでしょうか。
いや、カッチョイイ書き方はやめましょう!
自主映画は、監督とプロデューサーの役割、うだうだになってあまりはっきり定義しているところは少ないように思います。
自主映画での何となくの定義は次のような感じではないでしょうか。
◎プロデューサー:人を集めて脚本用意して進行して行く
◎監督:撮影を仕切る人
で、ほとんどが「プロデューサー=監督」ではないでしょうか。
僕もそうでした。いや、今も結構そうです。
しかし、これをなんとか脱却したい。
ただ、僕の目指しているプロデューサー像は、
● 面白い映画をつくること
● 人をいっぱい呼べること
● お金を生めること
なので、まだまだ道のりは遠いかもしれません。
ただ映画を完成させているだけで「プロデューサー」と名乗るのは、恥ずかしいので僕にはできません。従いまして、プロデューサーというコトバは使いません。
閑話休題。
自主映画でのスケジュール決めの役割分担です。
★ 監督(または制作のリーダー)が全体のスケジュールを立ててみて下さい。
演出のやり方などで決まってくるのかと思います。
北野武は脚本の頭から順番に撮っていくと、どこかで読みました。
でも、とても余裕のある撮り方ですよね。自主には厳しいことが多いんではないでしょうか。
しかし、ひたすら撮りやすさにこだわって撮るのも、どうか。
例えば、最初はうだつの上がらなかった主人公がじわじわと力を発揮し、最後はすごいリーダーになる、というストーリーだったとします。
これ、いろんなシーンをシャッフルして撮影すると、順番に並べた時に全体の雰囲気が均等化されてしまう危険性がありますよね。(もちろん、演出力にかかってくるんですが)
登場人物達の、心の軌跡や関係の変化などを描きたい場合、撮影の順番はとても大事です。
こんなことも頭に入れつつ、撮影の順番を決めていきます。
★ 監督の立てたスケジュール表に合わせ、人を調整して行くのは、助監督にお願いしたい。
自主って人を集めるのが大変で、助監督にまで手が回らないこと、多いみたいです。
でも、カメラマンの次くらいに早く見つけてほしいスタッフです。
人の調整とか、撮影当日の誘導とか、監督がやってちゃあ、ダメです。
他のことが何もできません。
それだけで終わっちゃいます。
ただし!
それらを助監督に任せる場合、監督はそれまでにみんなと関係を作っておくことが大事です。
そして、助監督のこともみんなにつないでおくこと。
助監督も、正直、レベルの高さが求められますね。
美的センスとか、撮影能力とかとは別の部分が必要になってきます。
スケジュールの進み具合は、助監督の動きにかかってくるといってもいいんではないでしょうか。
助監督は性格的にきっちりした人間であること。
カルフの助監督は、映画畑の人間じゃありません。
普通に企業できっちり仕事をしている人間です。
だから、助監督としてテキパキ動けるんじゃないかと思ってます。
映画漬けじゃない人が仲間にいると、結構大きいです。
ひたすら裏方にまわることができ、かつ、細かく根気のいる仕事をきっちりこなすことができる。
映画ってクリエイティブで、美的感覚やセンスだけが支配していると思われがちですが(もちろんその辺も重要ですが)、結構撮影は肉体労働みないなもんですし、準備やスケジュール立ては、人の調整に追われ、ほんと普通の仕事と変わりません。
次回は、スケジュールの決め方を、もっと細かく見て行くことにします。