７：DOP　撮影監督

僕には、撮影監督の知り合いはいない。
PVや結婚式のカメラマンをしていたマークに撮影をお願いしようと考えているとプロデューサーであるルークに相談した。

LUKE “ which movies do you want to make, good or bad ? “
（良い作品と駄作とどっちの映画を作りたいの？）

また例の質問が返ってきた。
（だ・か・ら、僕には撮影監督なんて知り合いはいないの）と心の中で呟いていた時、

LUKE “ Why didn’t you ask me? “
（なんで僕に聞かなかったの？）

僕は呆気にとられた。
もちろん、プロデューサーであるルークは、沢山の撮影監督を知っているだろう。
ただ、これから初めて映画を作る僕が撮影監督に撮ってほしいなどと言えるわけがない。

LUKE “ And why don’t ask me to produce your film? “
（あと、どうして僕にプロデュースしてと頼まないの？）



一般的に自主映画にプロデューサーがいるなんて考えもしなかった。
ルークの問いに戸惑ったが、ルークがプロデューサーとして参加してくれたら、この作品はきっと良くなるだろうと思い、僕は改めてルークにプロデュースしてほしいとお願いした。

LUKE “ Ok, I’ll introduce DOP to you next time. “
（じゃー今度、撮影監督を紹介するね）

ルークは笑顔でそう言い、

LUKE “ However, there is something to do before doing it. “
（ただその前に、やるべき事があるね）

僕 “ What is that? “
（それは何？）

僕は、恐る恐る聞いた。