プリプロダクション(プリプロ)とは、簡単に言うと撮影前の準備であるとルークは教えてくれた。
脚本、キャスティング、ロケーションハンティング(ロケハン)、絵コンテ(ストーリボード)などの事をいい、撮影自体は含まないようだ。
当初、僕が作ろうとした映画は、脚本が書き上がったら、友人の誰かに演じてもらい、カメラマンは前ハウスオーナーのマークに頼み、編集は自分で行うつもりだった。
映画作りの経験がまったくない僕だから、まー最初は、このくらいだろうと考えていた。
そんな時、プロデューサーであるルークから予想もしなかった事を言われた。
LUKE “ which movies do you want to make, good or bad ? “
(良い作品と駄作とどっちの映画を作りたいの?)
僕は、「もちろん良い映画だよ」と言った。
LUKE “ Ok, can you show me your plan? “
(分かった、じゃープランをみせてごらん)
気持ちばかりが先走っていた僕は、ルークの問いに何一つ満足に答える事ができなかった。
映画を作るためのルークの教え:2
●最初に、予算とスケジュールを組む。
映画製作にとりかかる前に、脚本の締切り、撮影日など全体のスケジュールを組む事がとても大事だとルークは教えてくれた。
そしてカメラ機材やスタッフの食事代など映画製作にどれだけの予算が必要なのか書き出すように言った。
自分の知っている世界だけで、映画製作をしようとしていたのだが、この時、まさに海原へ旅に出るような気持ちだった。