３：ARRIVAL　到着

２００４年７月８日午前８:１５、僕はシドニー空港で迷子になっていた。

（日本での事）
ダミオンのシェアーメイトであるケンジ君は、オーストラリアから帰ってきたばかり。
世界中を飛び回っている彼から沢山の情報を得る事ができた。
アメリカでの長期滞在はお金がかかる事。
基本的にアメリカでは働けない事。
ワーキングホリデーでの事。
チアーズというサイトからシドニーでの住まいをネットで見つけられる事。

チアーズ　http://www.cheers.com.au/
JAMS　http://www.jams.tv/

僕は、ある事を決心した。
それはシドニーで外国の方と仕事をしながらお金を貯め、英語を学び、アメリカへ行くという事だ。
日本で簡単にシドニーでの住まいが決まり、マークというオーストラリア人が空港まで来てくれる事になった。

そして今、僕は、シドニー空港にいる。

早朝にもかかわらず、ゲートの前では沢山の人達が待っている。
名前が書かれたプラッカードを持っているが、そこに僕の名前は見つからない。
致命的なのは、マークの顔を知らない。
もし日本で海外の住まいを決め、向かえに来てくれるなら、顔写真を送ってもらう事をお勧めする。

途方にくれていたが、なんとかしなければと知恵を絞った。
「そうだ、マークの携帯番号をメモってたんだ」
鞄からメモを取出し、小銭を持っていなかったので、勇気を振り絞って、お店で水を買い、お金をくずし、使い方がわからない公衆電話の前で、祈りながらマークの番号を押した。

「トゥルル、トゥルル、ガチャ。ハロー」

結果を言うと、マークは、僕の２m後ろにいた。一応事なきを終えた。

これからのオーストラリア生活どうなるのだろう？