■提案:工房の主人
喫茶店など、映画館じゃない場所で流す方法です。
僕が今後、開拓に一番力を入れたいなって思ってる方法です。
と言いつつ、うまくやらないとこれまたいい点悪い点、両方あるんですよね。
◆いい点
オーナーさんと仲良くなりさえすれば、上映の自由度がかなり高くなります。
これに尽きます。
上映時間や客の入りだしなんかも好きにやらせてもらえます。
うまくいけば、上映中の特別メニューなんかも作ってもらえるかもしれません。
座席の位置も動かせるかもしれませんし、食事をしながらの上映も可能かもしれません。
その喫茶店にポスターや宣伝ハガキを置かせてもらえるでしょうし、お店に来るお客さんに宣伝もしてもらえます。
施設映画館や公民館の「自由が全くきかない」悪い点をすべてクリアできるかと思います。
個性的な上映会を打ち出して行きたいと思ってる団体は考えるといいかもしれません。
◆考えておくべき点
そのまま使えないことは多いでしょうね。
音の問題、映像の問題があります。
喫茶店も、音楽は流してるでしょうから、音の問題は結構クリアできることが多いようですが、映像が問題です。
スクリーンやプロジェクター完備!なんてことばかりじゃないでしょう。
その場合は、スクリーンなどを持ち込み、もしくはレンタルして郵送してもらうことになります。
結構安価に貸してくれるところはありますが、上映が夜終わった後、お客さんの見送りや打ち上げの準備をしながら、大きなプロジェクター返却の準備をしなきゃいけない、というのは、ほんとバタバタになります。
その喫茶店のオーナーが、アート活動の展示や上映などを頻繁にやっている人の場合は、静かに指示に従うのがいいかもしれません。
その場合は、あまり好き勝手にはできないかもしれません。
また、一番大きな問題として、通常のお客さんの扱いをどうするか、というのが挙げられます。
もちろん、普通に興味を持って見てもらうのならオーケイです。
ただ喫茶店って、みなさん、「打ち合わせしたり」「友だち、恋人と話したり」「静かに時分の時間を過ごしたり」するのに使いますよね。
そこで映像と音が流れてたら。
お客さん、帰っちゃいます。
そういった一限さんに失礼のない対応も用意しておきましょう。
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以上、これらはすべて、あくまで喫茶店のオーナーさんといい関係が作れた上での話です。
関係は一度だけではなかなか作れませんし、上映が終わった後も次に続けるための誠意は必要です。
自主制作のレベルではどうしても『人間関係』が最重要課題になってくるんではないでしょうか。
【撮影】 役者⇔スタッフ
【上映】 主宰⇔上映場所⇔お客さん
下手すると、知識や技術、機材よりも大事。
結構、忘れがちな現実です。
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