僕自身の過去の映像ソフト遍歴(1)
さて、全てのお料理講座を始める前に、
僕自身の料理人修行のことと、現在の台所についてお話しします。
これまで使ってきた映像編集ソフトと、その使い方について、
そして今使っているソフトについて、ですね。
処女作は20歳の時に作ったんですが、
その頃はPCではなくビデオデッキを使っていました。
(→参照:リニア編集への鎮魂歌)
2000年に、初めて自分のPCを買いました。
そこに入っていた映像編集ソフトが、VideoStudio(ビデオスタジオ)でした。
ちなみに、映像編集ソフトの使い方がどう、というよりも前に、
そもそもPCの使い方さえよく分かっていませんでした。
なので、編集ソフトとPCの使い方を同時に覚えていく、という感じでスタートしました。
それからビデオカメラも購入しました。
まずは映像をPCに入れないとな。
このくらいは、なんとなくイメージできていました。
逆に言うと、これだけ。
ビデオカメラをPCにつなげて、映像を取り込むのに一苦労。
ソフトのあちこちを「これかな?」「あれかな?」とクリックしていると、
やがてビデオカメラがウィーン・・と動き出しました。
どうやら、PCからビデオカメラが操作できるみたい。
と、初めて知りました。
ソフト上で「再生」を押すとビデオカメラが再生され、
ソフト上で「早送り」を押すと、ビデオカメラの映像も早送りされる。
当時は今のように、映像編集ソフトについての本もありません。
ほんっとに分からなくて。
ビデオスタジオのサポートセンターに何度も何度もメールをしました。
毎回、丁寧に返信をもらいました。
感謝してます。
ただ、
機能をメールで教えるにはやはり限界があったんでしょうね。
よく分からない部分も多々ありました。
実は、一つ作品をおしゃかにしてしまっているんです。
映像を取り込んでつなげるところまでできるようになり、
僕はすっかり舞い上がって作品を作り始めてしまった。
撮った映像を並べてつなげて。
たったそれだけ。
その映像を応募する映画祭まで決まってました。
映画祭の締め切りの1週間前。
さあ、編集した作品をPCから取り出そう、と考えました。
映像をビデオカメラ内のminiDVテープに録画し、そのminiDVテープを応募するわけです。
ところが、そのやり方が分からない。
「ビデオカメラ→PC」つまり映像の取り込みはできるようになった。
しかし
「PC→ビデオカメラ」つまり映像の書き出しが、できない。
焦り始めました。
映画祭まで一週間。
サポートセンターにメールしまくりましたが、その返答もだんだん、
「これ以上は、PCの異常か、ビデオカメラの異常かもしれません」
と、やがて、返信は途絶えました。
これはサポートセンターを責めるのではなく、
やはり目の前に人を呼んで操作するくらいしないと解決しなかったと思います。
僕のPCの知識があまりにも低かった。
編集までしていたのに、書き出すことができなかった。
そして、応募もできませんでした。
映像編集ソフト恐怖症が、ここで始まりました。
映画が作れなくなってしまったんです。