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機材はどこまで必要か


執筆:工房の主人

もっともっと欲しい〜制作環境とともに、意識の変化

さてさて。
そんな様々な人と知り合い、制作を進めて知識を貯めていくに従って、どうしても「今のままの制作環境じゃダメだ!」という思いにかられていきました。

最初の頃は、「これとこれを買い足せば、もう完璧だー!」って思っていました。
一歩、一歩、上に上がっていけば、グンと楽になる!と。

ところが、続ければ続けるほど、「あれもこれも必要」ということが分かって来て、やればやるほど欲しいものが増えていくのです…。

そこで、ついに!
僕は次の大きな一歩に踏み出したのでした。

 機材はどこまで必要か
Macintosh(PC)購入。


 機材はどこまで必要か
Final Cut Pro(編集ソフト)導入。

それほどMac党でもないんですが、いろいろ職場などで使っているうちに、肌に合うな、と思えて来たんです。
というか、正確にはFinal Cut Proに惚れました。
このソフトを使った環境を整えるために、Macを買いました。
最初は使い方に戸惑いましたが、今はすっかり使い込んでます。

また、メイキング映像撮影用に、小型ビデオカメラも買いました。
それに取り付けるマイクも買いました。

  機材はどこまで必要か

▼2004年〜 ---------------------------
○撮影:デジタルビデオカメラ
    小型ビデオカメラ
    バッテリー2つ
    三脚2台
    一脚
    レフ板
○レンズ:ワイコン・望遠
○マイク:カメラ取り付けマイク
     小型マイク
     ピンマイク×2
     各種延長コード
     ヘッドホン
○その他:カチンコ
     ステディカム
     照明ランプ各種
○編集:PC(Macintosh)
○編集ソフト:Final Cut Pro
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この辺りで、僕の意識はガチャリ、と切り替わった気がします。
ここまできたら、もう後戻りできないというか、初心者気取りはいかん!と。

この後数年間の動きをだだっとまとめちゃいます。

3台目のカメラ購入しました。
24Pモードでシネマっぽい撮影のできる本格カメラです。
こいつの存在は大きかったです。
こいつに引きずられるように、他の機材もグレードアップしていきます。

マイクも、指向性の高い、つまり狙った方向の音声だけをなるべく撮ってくれるものを買いました。
昔だと考えられないくらいの金額でした。

マイクにつける、音声用の風防は自作しました。
外で液晶が見づらい。それ用のカバーは段ボールでの自作です。
ホワイトバランス調整用ボード。
マイクポールも最長3メートルくらいのものを購入。
コードを固定する道具も用意。
マイクポールをにぎるため、手袋も用意しました。

室内用ドリー開発。これも便利ですね。日曜大工店にカメラマンと行き、あーだこーだ言いながらやりました。
照明3種類購入。
その他照明用に、家にある衣類かけ等を利用し、そこにパラフィン紙を貼ったりしています。
銀紙レフも手作り。
ヘッドホンも性能のいいものを用意しました。
車にカメラをつける機材も作りました。
特殊合成用に、ブルーバックスクリーンも壁一面くらいのものを入手しました。
特別に合成用の素材、というわけではありませんが、たたんでもしわにならない素材を選びました。

撮影機材が増えて来て、一人では運びきれなくなってきました。
大きな旅行用バッグを改良し、かなりつめこめるようになりました。結局一人では無理ですが。
車が必要です。スタッフの車を利用させてもらっています。
台車などあるといいかも。これもいずれなんとかします。
スタッフの食事用に、クーラーボックスも役に立ちます。
外ロケの際の、役者・スタッフ用の小型イスも何脚かあると便利です。100円ショップで買えます。

いずれクレーンや外のドリーもほしい。
車にカメラをつける機材はもっとグレードアップさせたい。
空中撮影・水中撮影もしてみたい。でもこれはレンタルかな。

欲しい機材、使いたい機材への野望は、果てしないです。
特殊な用途に備えて、これからの何かしらの開発もしなきゃいけませんしね。
どこまで揃えれば十分、という限界は、ない。
これが結論かもしれません。

そうそう、僕はほんと機材の物持ちがいいんです。
1994年に買った、編集にも使っていた一番最初のビデオデッキ、まだ現役で活躍しています。
レンタルビデオ見るだけですけどね!


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