機材はどこまで必要か |
●さて、機材って消耗品です。
ある作品を編集中に、ビデオカメラが動かなくなってしまいました。 撮影が終わっていたのがせめてもの救いです。 でも編集作業にもカメラを使っていたので、作業が止まってしまう。 上映日も決まって、場所もチラシもまいていたので、泣きそうになってました。 そしたら、当時の仲間が手分けして機材をそろえてくれたのです。 田舎の実家からビデオカメラを送ってくれたやつ、ビデオデッキを家まで持って来てくれたやつ… 機材がなくなって泣きそうでしたが、再び機材が揃ったときは、別の意味で泣きました。 ちなみに後年、ビデオカメラを貸してくれたやつの結婚式にて、持ち主のお父様に直接お礼を言うことが出来ました。 僕の作ったビデオも、覚えてもらっていました。 改めて、ありがとうございます。 さて、機材そのものはこの時は大きく変わっていません。 で、映画撮影のメインであるビデオカメラが人様のもの、というのはしっくりこない。 社会人になったこともあり、ビデオカメラを初めて、自分で購入することにしました。 これまでは基本的に「借りた機材・家にあった機材」で制作を行ってきました。 しかし自分で買うということは、それなりの意思表示、映画への強い意志を感じる訳です! 時代はデジタル化の波に乗っており、ビデオカメラもデジタルを、と思いました。 しかし、それはつまり、編集環境もすべてデジタル化をするということ。 PCも必要になります。 全部で70万円くらいだったでしょうか。 買いましたよ。 これで一気に制作体制・環境が変わりました。 ▼2000年〜 ------------- ○撮影:デジタルビデオカメラ 三脚一台 ○音声:MDデッキ ○編集:PC ○編集ソフト:VideoStudio ----------------------- 部屋の景色も変わり、なんだかわくわくしたものです。 デジタルビデオカメラも、それまでの灰色のでっかいものと違い、銀色でコンパクトでキラキラしていました。 三脚はそれまで使っていたものを使い続けました。 実は、ここにMDデッキと書いていますが、一回きりで使わなくなりました。 MDとうちのPCを直接つなげることができず、だったらデジタルビデオカメラで録音した方が早いのです。 ただ、音楽を作ってくれる側からの納品がMDだったため、その時だけ使いました。 が、彼らもじきに、CD-ROMでの納品に変わります。 編集も、それまでのリモコンを使った神経戦のような作業から、PCソフトを使ったスムーズな作業に変わりました。 ソフトは、VideoStudioという、PCに元々入っていたものです。 初心者向けではあったと思うのですが、使い方を勉強するのに、並々ならぬ苦労をしました。 まあ、ここでいきなり誰の手ほどきも受けずにPremiereやFinal Cut Proといった大将が登場していたら、僕は挫折していたでしょう。 僕の人生の文明開化と呼べる時期だったかもしれません。 撮影場所も、東京郊外から、新宿など都心に打って出ました。 (そこで、警備員にどんどん捕まる日々が始まる訳です) 自分のレベルを一つ高いところに無理矢理持っていった、という感じですが、同時にネットワークも広がり始めた頃でした。 この頃、映画を勉強している、という人に初めて出会い、 「マイクは買った方がいいよ」 という非常にすぐれたアドバイスをいただきました。 ちなみに、「ごもっとも!」と思ったアドバイスのもう一つは、 「三脚は使った方がいいよ」 です。 というわけで、カメラに取り付ける型のマイク(5000円くらいだったかな)を買いました。 カメラと連動して、ズームすると音声もそこに集中する、という機能もついていました。 ▼2000年〜 ------------- ○撮影:デジタルビデオカメラ 三脚一台 ○マイク:カメラ取り付けマイク ○編集:PC ○編集ソフト:VideoStudio ----------------------- |
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