機材はどこまで必要か


執筆:工房の主人

はじめに〜カルフの機材観

こんなことやっているものですから、様々な映画制作の方々と知り合い、語り合う機会があります。

初心者の方々からの質問は、まあ、過去の経験などからいろんなアドバイスができるわけなんですが、映画製作技術について猛者と呼べる方々との会話は、ちょっとばかり困ります。

猛者の方々、というのは、映画の専門学校に通われたり、過去にプロの撮影現場で修行をされた方々、などが含まれます。
そんな方々と話す時は、逆に勉強させてもらっています。
でも、不満でしょうね。
結構、技術論を期待されているのがひしひしと伝わってくるからです。

そんな方々の映画論は、『撮影技術』が中心です。
僕の映画論は、『人間』が中心です。


そんな方々は、『何の機材を使っているか』『どうやって撮影するか』に話がよくなります。
僕は、『何をテーマとするか』『どうやって見てもらうか』にしか興味がありません。

なので、なかなか有意義な議論ができない。
どこか論点が噛み合ないなあ、と思われた方々、ごめんなさいね…
最近はその辺もしっかりと伝えるようにしてますけどね。

もちろん、機材の知識は重要です。
これははずせません。勉強も否定しません。てゆうか、実践で随時知識補充をしています。

ただ、僕は機材そのものにはそれほど興味がない。
自分の持っている機材の機種名とか、「SONYの…」くらいしか分かりません…(^_^;)

そんな人間のたどってきた道は、そんな人間の失敗の歴史は、初心者の方々には有意義なのではないか、と思った訳です。
あ、もうひとつ目的としては、これだけ知識がなくてもこんだけできるんだ、ってのも勇気が湧くかな、と。(^_^;)

基本的に、「ひとの話は参考程度」ってのを頭に入れておいて下さいね。
正解なんてありません。
なので、ご参考まで!!


© 映画工房カルフのように All rights reserved Since 2001