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最終話:さらばリニア編集 |
■就職した。 初給料で買うものはすでに決めてあった。今の俺にとって命の次に大事なもの。存在意義。 俺の部署には同期が俺の他に2人いた。ある時部長が俺ら3人を呼んで仕事の話をする際、ふと聞いた。 その年の夏、俺たちは新宿の南口にくり出した。 やがて俺は秋葉原で最新型のパソコンを買い、新しい編集の歴史が始まる。 「リニア編集」ってコトバを聞くと、どうしようもなく無骨で、生きるすべてが実験のようだった日々を思い出す。 当時のビデオデッキは、我が家でまだ現役で活躍している。 おわり 最後までお読み頂き、ありがとうございました。 僕は、この本に触発されて、この物語(講座)を書きました。 楽しんでいただけた方には、かなりのお勧めです。 この本の著者、小林政広監督の名前をテレビで聞いた時、僕は「あ」と声をあげました。 監督は、『バッシング』という映画でカンヌで賞をとりました。 この本は監督の自伝的小説であり、彼が若い頃仲間に囲まれながら映画を撮ることを夢見ていた青春時代を描いています。 社会人になり、仕事に悩んでいた僕は、一気に読みきり、そして勇気がわいてくるのを感じました。 だからこそ、それまでほぼ無名だった監督が、カンヌで賞を取ったことを聞いた時、なんだか身体の芯のあたりがぼわっと熱くなったのでした。 |
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