ホーム映画制作講座『自分的』映画音楽の作り方 話し合い2

ぽんた的映画音楽の作り方

話し合い2 (ぽんたホームページ

 スケジュールを聞けたら、脚本を見ながらの話し合いです。これは本編集が終わった時点からスタートする場合でも最初に訊いておくと良いと思います。訊くポイントは、どのシーンで、どんな感じの曲で、どれ位の長さで、前後はどうなっているかです。自分は訊いた時に脚本や絵コンテに直接書き込んでいます。必ずメモを取ってください。  

どのシーンか???  
これが分からなければ困ります。脚本がしっかりしていれば、「シーン3-2からシーン4-5まで」等という指示を受けることになります。アバウトですと、「この辺からこの辺」と言った感じになります(苦笑)。  

どんな感じの曲か???&前後はどうなっているのか???  
まず、どんなシーンなのかを確認して下さい。そして、その上でどんな感じの曲が必要かを訊いて下さい。どんな感じの曲かを監督から訊く場合、具体的にイメージに近い曲をCD等で持って来て頂くのが一番良いと思います。イメージに近いシーン&曲が、何かの映画のシーンにあれば、それを訊くのも良いと思います。なるべく具体的に訊きましょう。ちなみに、某工房の主人であるオリカワ監督の場合、「ギランっみたいな感じの曲」等と擬態語で表されたりしますが、そういう場合はダメ出し覚悟でいくつか作ってみて、実際訊いて頂いた感想から作り直していく方向で考えた方が良いです。

 どんな感じの曲がそのシーンに必要なのかも大事なのですが、その前後とのつながりもどんな曲になるかに大きく影響されます。例えば、前後が無音であれば気にする必要はないのですが、軽やかな曲シーンから重い曲のシーンに数秒毎に交互に繰り返される場合(映像サイドからの要望ではかなり多いです)、調を合わせたり、テンポを合わせたり、鳴らす楽器を合わせたり等考えなければなりません。
また、曲が必要とされるシーンの次のシーンで音楽が鳴る場合、曲の終わりの部分をバシっと終わらせるのか、それともフェード・アウトで終わらせるのか等の問題もあります。意外と前後との関係は曲調を決めるファクターとして大きく影響します。  

どれ位の長さか???  
長さが長すぎても短すぎても困ります。但し、本編集で必ず予定時間とはかなり変わります。テンポをある程度変えられるとか、ループものにして長さの調整が簡単にできるようにする等工夫が必要です。
本編集の映像を頂いて音楽を製作する場合、そのシーンのスタートぴったりから始めるのか、それとも前のシーンの最後の数秒にカブるのか等も確認が必要です。


Copyright © Since 2001 映画工房カルフのように All rights reserved.
ホーム映画制作講座『自分的』映画音楽の作り方 話し合い2