主人 |
「最後に、自由に要望下さい。こうしてほしい、っての。」 |
MORI |
「スケジュール。」 |
ぽんた |
「今回32種類くらいの曲があって、作曲時間、1ヶ月もなかった。ね。」 |
MORI |
「うん。」 |
ぽんた |
「CD作る時にも、映画にどの曲が使われてるのかが分からない。」 |
MORI |
「そうそうそう。」 |
主人 |
「時間がたっぷりあれば、それなりに意思の疎通もできていくし、いろいろ解決するだろうって話ね。」 |
MORI |
「やり直せる時間がある。」 |
主人 |
「音楽の場合はできてみないと全然話が進まないよね。」 |
ぽんた |
「時間ないと妥協せざるを得ないし、てゆうか妥協ばっかだしね。」 |
主人 |
「音楽ができました。監督さんに音源を渡しました。監督はそれを映像に組込みました。
で、そこで音楽班が映像を見ました。ここで文句いいたくなることって?」 |
ぽんた |
「曲の終わり方、ですかね。」 |
MORI |
「切り具合。おかしなところで切ってたり、変なところから使われてたり。」 |
ぽんた |
「そういう文句が特におおい監督だよね(笑)。できれば、編集がある程度済んだ後、時間があれば…」 |
主人 |
「そこはお互いの矛盾なんだよね!こっちとしては、リズミカルな部分なんかは映像を音楽に合わせたいってのがあったりしてね。
例えば盛り上がる、ってだけならいいんだけど、例えば今回、山崎が敵に刃向かうために立ち上がるシーン。あれは音楽に合わせて編集したから。
強盗シーンなんかもリズムに合わせてカットを切り替えたりしてるから。」 |
ぽんた |
「でも逆に、音楽が長すぎると、最後をピシャッと切られるからね。この人は特に無造作に切るから。びっくりするから。」 |
MORI |
「監督はやっぱ、編集前に欲しい感じなんすか?」 |
主人 |
「それもまた微妙なんだよね。逆に映像ないとこっちも注文しづらいとこあるからね。」 |
ぽんた |
「今回は最後一緒に編集できたじゃないですか。ああいうのはいいですね。」 |
主人 |
「今までで一番よかった、と。」 |
ぽんた |
「でもその後でこの人はまたいじっちゃうからね。」 |
主人 |
「だってー、見てるといじりたくなっちゃうんだよ。」 |
ぽんた |
「それでまた、映像の長さと合わない部分とか切られたりする。毎回そういう不満はありますね。」 |
主人 |
「(苦笑)」 |
ぽんた |
「毎度のことなんですよね。」 |
主人 |
「案の定、耳が痛い話だ(笑)。」 |
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-対談終了- |