超初心者のための映画制作講座

海の向こうで映画を作る!

鈴木英之 8 Moment Enterprise

27:LAST FILM MAKING 4 最後の映画製作4

予定より撮影時間をオーバーしてしまったが、撮影は無事終わった。

翌日、プロデューサーであるルークとポスプロについて打ち合わせをしている時、僕が編集すると伝えたら、

LUKE “ which movies do you want to make, good or bad ? “
(良い作品と駄作とどっちの映画を作りたいの?)

「またか」と僕は思った。

最後の最後まで、楽をさせてくれない。
(今となってとは、とても感謝している)

ただ撮影が終わり、予算があまりなかったので、プロのエディター(編集者)にいくら必要なのか心配していた。
とりあえず、すべての予算をルークへ渡し、僕は待った。

実は、ここから僕の想像を越える事が次々と起こった。

まず、少ない予算でプロのエディターが参加してくれた。
次に、ルークがスタジオを手配してくれた。
主人公のボイスオーバー(ナレーション)を録音するためだ。このスタジオがすごかった。
巨大スクリーン、編集機器、録音機器、録音ブースなどなど、数々の設備が整っており、そして僕は監督としてその場にいた。

まー正直言うと、プロデューサーであるルークがその場の指揮をとり、僕は座って眺めていただけだったが。
最後に、ルークは音の大切さを教えてくれた。そして、プロの作曲家を紹介してくれた。



映画を作るためのルークの教え:15

ルーク
●BGMと効果音

映画のサウンドは、BGMと効果音の2種類ある。
監督は、どのシーンにどういう曲を流したいのか作曲家や効果音を作る人に指示しなくてはならない。
もし良い音楽(ミュージック)に出会う事ができたら、その映画の可能性は間違いなく飛躍するだろう。


そして、

ついに、

映画が完成した。

僕は、この映画を製作中にある事を感じていた。
それは沢山の人達に支えられたこの作品が、少しずつ僕のもとから飛び立ってしまったような気がした。
そして僕は、2年前にルークが最初に教えてくれた事を思い出した。

“ It’s not what you know, it’s who you know.”
「何を知っているのかではなく、誰を知っているかだ。」

ルークが教えてくれた映画製作でもっとも大切な事だ。
僕は、この映画製作を終えて、この言葉の本当の意味を知った。

(C)Since2001 映画工房カルフのように All Rights Reserved.