■提案：工房の主人

上映中に大声で雑談をするのは、正直、なんだかなーって思う。

つまんない、って評価はそれはそれでありがたく、受ける。
黙らせるくらいの迫力の作品を作る事ができなかったんだなあと素直に思う。
そんな時は、席を立って帰ってもらった方がありがたいし、上映中静かにメールでも打ってもらいたい。

でも、雑談というのは「上映の妨害行為」だ。

わざわざ足を運んできて妨害行為をしていく、というのは、まあ、どうしようもないマナー違反ですわな。
他に見てる人がいるのに。ねえ。
主宰者側に意思表示すべきであり、他のお客さんの迷惑にだけは、なってはいけない。

とは言え、そこまでひどいのはほとんどいないけども。

そう言えば昔、新宿の映画館で映画を見てる最中、隣の男がケータイでメールを打ってた事があったなあ。
マナーモードでなく、ピロピロ音を立てながら。
映画がものすんごくつまんなかったので、その意味ではその男がメール打つのは仕方ないなあと思ったものの、音を立ててる事に俺はカチンときてしまった。

だって、周りにはひょっとしたらその映画に入り込んでる人もいるかもしれないのだ。
静かに鑑賞してる人の妨害行為。

で、思わず殴ってしまったんですよね、そいつを。
そのまま殴り合いになりまして。上映中に。

殴った後で気付いたんですが、そいつ、すんごく身体がでかかった。
しまった！と思いましたね。笑

僕の連れと、相手の男の連れに引きはがされ、僕らは席につきました。
席についても、互いに両手で相手を掴んだままなワケです。

「離せよ、オラ」と相手。
「音、切れよ」と僕。

そんなドスの利いた会話を、”ひそひそ声で”やりとりしました。

えー、僕自身が一番妨害行為をしてしまったという、おバカなお話でした。