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9: ラストトーク あとがき

はい、ここまで続けて来ました「ロケ弁談義」ですが、今回をもちまして最終回となりました。
カントクからこのコーナーの話があった時は「弁当の話なんかで何回持つのかなぁ…」と多少不安ではありましたが、なんとか無事に最終回を迎えることができてほっと一安心しております。

それにしても、ボンクラ字書きの私が自閉症にもならず、家に引きこもることなくここまで来られたのは、カントクをはじめスタッフ・キャストの皆さんにかまってもらってるからなんです。
ほんとだよ。字書きってほんっとに1人になっちゃうんだから。下手したらキャストの人になんか会う機会もなくて、気がついたら撮影が終わってた…なんてことも往々にしてあるんだから。
だからって現場に行ったってやることないし…っていうか、何かやれって言われてもできないわけで。
いつだったか現場に弁当持ってったら、たまたまその日は編集や音楽担当の人たちもロケ先に来てて、お昼を一緒に済ませた後は一生懸命撮影してるスタッフを横目に、「やることないねー」「天気いいねー」「でも暇だねー」って草むしりして遊んでたくらいだもん。

そんな感じで、つい家にこもりがちになってしまうポジションだからこそ、ほとんど無理やりに理由をくっつけて、無理やり現場に押しかけたわけですが、「ナット・ノーバディ」の現場にお邪魔した時は役者さんたちからもちゃんと名前と顔を覚えてもらえて、その後も顔を合わせるごとにいろいろかまってもらえてよかったなーと思うわけなんです。

確かに10人分、20人分っていうお弁当を作るのって大変だけど、返って来るものも大きい。目に見えないものすごいたくさんのものをもらえる気がする。
だってほら、人ってお腹が空いてる時っていらいらしたり不機嫌になったりするけど、お腹がいっぱいの時に怒る人はいない。自分の手でその瞬間を作れるのって、ちょっとすごいなって思うんだよね。それで現場の雰囲気が和やかになったり、みんなの距離が縮まったりするのもなんか嬉しい。

ま、そんな感じで、たいして料理が上手いわけでもないのに、その度に「おいしいおいしい」と言って食べてくれたスタッフ・キャストの皆さまには本当に感謝しております。これからもたまには現場に呼んで下さいな。

そしてここまでお付き合い下さった皆さま、本当にありがとうございました。『映画工房カルフのように』では給食係も随時募集中です。もしももしもご興味がありましたら「こちら」からご応募下さいませ(笑)


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