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4:クイックリン 簡単な仕込み

さてここまで来て、「味は二の次」「質より量」っていうのは判っていても、朝早くから膨大な量を作るのって大変!っていうのも、ある意味もっともな話。
と、いうわけでここでは「朝の仕事量をどれだけ減らすか」についてお話したいと思います。これね、普段のお料理にもけっこう使えるネタもあるんですよ。揚げ物なんていちいちやるの面倒くさいしね。

例えば前出の「ある日のメニュー」を参考にすると、「おむすび・鶏のからあげ・ウインナー・サーモンフライ・卵焼き・おしんこ」とあります。ごはんを別にしてもおかずが5品。これ持って行ったら現場のアイドル間違いなし!って感じのラインナップです。でも「手間がかかりそう」っていうのもある。そこで、それを効率よくこなす「仕込み」について考えてみます。

●おむすび
 前の晩にお米は全部研いでおく。最初の分は炊飯器に入れ、朝一番で炊けているようにセット。その後のことは前に説明したとおりです。炊き込みご飯にする場合は、市販の「なめたけの瓶詰め」みたいなやつとお醤油を少々。こうしておけば余計な手間もかからず、握って行くだけでOK。炊き上がってから「おむすびの素」を入れて何種類か作るっていうのも華やかな感じでいいよね。

●からあげ
  ぶつ切りにした鶏のもも肉2枚をビニール袋に入れ、醤油1/4カップ・酒大さじ1・おろししょうが(または市販のキムチの素)大さじ1・砂糖小さじ1程度を入れてよく揉んでから冷蔵庫に入れておく。(人数が多い時にはこれを2袋作る。普通のビニール袋だとこれ以上は入らない…)
朝になったらこの中に片栗粉か小麦粉を入れてよく振ってまぶす。粉の量は全体が白くなるくらい。これで揚げる準備はばっちり。
または鶏肉に市販のハーブソルトや、ガーリックパウダー、黒胡椒なんかを直接まぶした後に粉を付ければ、前の夜に準備しておく手間も省けます。その際は「下味はちょっと強めに」付けることをお勧めします。

●ウインナー
 
前の晩に、必要な量のウインナーを切って冷蔵庫に入れておく。「朝切ればいいやー」っていうのがけっこうな落とし穴で、ただ切るだけでも量があるから相当時間がかかる。なので「できることは全部前の晩に!」が翌朝のあなたを救います。

●サーモンフライ
  私は冷凍して売ってる市販のものを使いました。最初からやる場合は、これまた前の晩に衣を着けて冷凍庫に入れておく。(冷蔵庫だと水けが出てベタベタになっちゃう。パン粉を付けて揚げるものはその場で冷凍庫がお約束♪)

●お新香
  これも前の晩に切って、容器に入れておく。翌日は持って出ればいいだけ、というように朝の手間はできるだけ少なくしておくのがポイントです。なんてったって次の日は膨大な量のおむすびとの格闘が待っているのですから。

●卵焼き
  これが一番のくせもの。作り置きしておくわけにもいかず、かといって下ごしらえもできない。ゆで卵なら前の晩にゆでてしまってもいいでしょう。ちょっと割高だけど、うずらの卵をゆでて殻を剥いて切ったチーズかなんかと一緒に爪楊枝に刺しておくのも一案。きゅうりと一緒に刺すならやっぱり朝の作業が増えるのはある程度覚悟しないといけないなぁ…という感じ。ご検討あれ。

  前の晩にここまで仕込んでしまえばあとは翌朝を待つばかり。この鶏のから揚げの作り方は、普段のお料理にも使えるし、味のバリエーションを付けるのも簡単。キッチン周りも汚れないしね。
…というわけで、次回はこれをどう効率よくこなして現場へ向かうか。決戦の日の「朝の実践編」をお送りしようと思います。どうぞお楽しみに!


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